「3店舗目を出したい」その前に。

作戦会議

今回の相談者は、飲食店を2店舗経営している方。
1店舗目は月250万円ほど、2店舗目は月200万円ほどの売上があります。
2店舗合わせると、それなりの売上はある。
でも、思ったほど利益が残っていません。

そして、もう一つ気になっていることがありました。
「3店舗目を出したいけれど、このまま増やして大丈夫なんだろうか?」
そんな相談でした。

売上があるのに、なぜ利益が残らない?

まずは、それぞれの店舗について確認していきます。
売上だけを見ると、決して小さな数字ではありません。
でも、売上が増えれば、そのまま利益が増えるとは限りません。

そこで、
・それぞれの店舗の利益
・スタッフの人数
・営業時間
・時間帯ごとの客数
・人手が足りなくなる時間帯
などを整理していきました。

すると、2店舗目の利益は月10〜20万円程度。
「3店舗目を出す」という話の前に、今の2店舗について、もう少し見ておいた方がよさそうです。

実は、経営者自身が2店舗を支えていた

さらに話を聞いていくと、
スタッフが急に休んだときなどは、経営者本人が店舗から店舗へ移動して対応していることが分かりました。

つまり、2店舗を経営しているとはいえ、
「2店舗がそれぞれ自分たちで回っている」
という状態ではありません。
経営者が足りないところを埋めることで、なんとか回している。

この状態で3店舗目を出したら、どうなるでしょう?

店舗が一つ増える。
当然、スタッフの欠勤や人手不足が起きる可能性も、一つ増える。
もし今と同じように経営者が穴を埋めるのであれば、
店舗が増えるほど、経営者の負担も増えてしまいます。

じゃあ、どうする?

ここで「3店舗目はやめましょう」と決める必要はありません。

まず考えたいのは、
今ある2店舗を、経営者がいなくても回せる状態にできるか。
ということ。

たとえば、曜日や時間帯によって客数に違いがあります。
1店舗目は21時以降。2店舗目は17〜18時や、23時30分以降。
比較的お客様が少ない時間帯があります。

一方で、両店舗には社員もいて、店舗を掛け持ちできるスタッフもいる。
だったら、
「人が足りないから自分が行く」
ではなく、
「どの時間帯に、どのくらいの人員が必要なのか」
を一度整理してみてもいいかもしれません。

「3店舗目を出す」ことが問題なのではない

今回の作戦会議で見えてきたのは、
3店舗目を出すこと自体が問題なのではない、ということでした。

問題なのは、
今の2店舗を支えるために、経営者自身が現場に入り続けていること。

そこが変わらないまま店舗を増やせば、
「売上は増えたけれど、自分はもっと忙しくなった」
ということにもなりかねません。

だから、順番を変えてみる。

まずは今の2店舗について、
「どの時間帯に、どれくらいの人が必要なのか」
「経営者がいなくても回る時間帯はどこなのか」
を見えるようにする。

そのうえで、3店舗目を考えても遅くはありません。

今回の作戦会議で見えてきたこと

事業を大きくしたいと思ったとき、
つい「次は何をする?」と考えてしまいます。

新しい店舗を出す。
新しい商品を作る。
新しいサービスを始める。

でも、その前に、
「今あるものは、ちゃんと回っている?」
と確認することも大切です。

増やす前に整える。
それだけで、次の一手が変わることがあります。

今日の一歩

まずは、2店舗それぞれについて、
曜日・時間帯ごとの売上、客数、人員配置
を書き出してみる。

そして、
「ここは人が多すぎるかもしれない」
「ここは少ないかもしれない」
「ここは経営者がいなくても回せそう」
というところを探してみる。

大きな決断をする前に、まずは今あるものを見えるようにする。
それも、立派な作戦会議です。

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